大島幸夫さん「ヘレンケラー・サリバン賞」受賞

 大島幸夫さんが「ヘレンケラー・サリバン賞」を受賞されました。
 ご本人より報告が届きましたのでご紹介します。

 「ヘレンケラー・サリバン賞」という年度表彰があります。今年度の受賞者に、なんと、私めが選ばれました。
 お恥ずかしいことに、ぼく自身、寡聞にしてこの賞の存在を知りませんでしたが、賞を主宰する東京ヘレン・ケラー協会によれば、こういうことです。
 三重苦のヘレン・ケラー女史が障害者の母とも言われる偉大な存在として世に出た人物史には、その家庭教師だったアニー・サリバン女史の功績が欠かせない。そこで2人の名跡にちなんだ「ヘレンケラー・サリバン賞」が創設され、視覚障害者の生活文化をアシストした晴眼者に対して視覚障害者の側から感謝の印として授与される年度賞が引き継がれてきたのだそうです。
 受賞者は毎年、各地視覚障害者の推薦によって候補があがり、視覚障害者代表を核とする選考委員会によって最終的に1回1人の受賞者が決まると聞いています。これまでの受賞者には、盲聾福祉に尽力した学者、点字翻訳者、朗読ボランティア、視覚障害者の演劇鑑賞会先駆者など各界人物の名があり、ネパールの名物眼科医ら外国人が受賞した年度もあります。
 今年度は第13回の表彰ですが、さて、ぼくのようなヤカラがなぜ選ばれたのかといえば、視覚障害者ランナーの伴走をその草創期からかれこれ20年間続け、アキレス・トラック・クラブ・ジャパンを創設し、視覚障害者ランナーのニューヨーク・シティ・マラソン自主ツアーにも同行、ジャーナリストとして視覚障害者のスポーツ事情をあれやこれや書いたり講演したりもしてきた。そんな辺りが視覚障害者アシストの活動として感謝されたのだということです。
 ちなみにランニングの伴走に関して受賞者が生まれたのは初めてなのだそうで、それはそれでランナーの1人として率直にうれしいのですが、ぼくはぼくなりに好きなランニングを障害者ランナーと一緒に勝手にエンジョイしてきただけのことでして、ことさらに感謝されるというのは、なんとも面映い。実のところ、障害者ランナーとの「協走」で教えられる局面も多々あり、感謝するのは、むしろ、こちらの方です。
 授賞式は10月1日に東京ヘレンケラー協会で行われましたが、賞状と共に頂戴したヘレンケラー女史のサイン入りガラストロフィー<写真>は実に重いものでした。
 ま、永年走っていると、いろんなことがあるものですね。

大島幸夫 

また、毎日新聞にも掲載されました。

ヘレンケラー賞:元毎日新聞記者の大島さんが受賞
 視覚障害者に貢献した人を表彰する「ヘレンケラー・サリバン賞」の第16回受賞者に、元毎日新聞記者で視覚障害ランナーの伴走を続ける大島幸夫さん(71)が選ばれた。
 大島さんは、ニューヨークに本部を置く障害者のランニングクラブ「アキレス・トラック・クラブ」の日本支部創設者で、NPO法人「東京夢舞いマラソン実行委員会」理事長も務める。
 大島さんは1937年東京都生まれ。早稲田大卒業後、毎日新聞社に入社し、社会部やサンデー毎日、運動部、学芸部などを経てフリージャーナリスト。20年ほど前からは視覚障害ランナーの伴走を務めるようになった。
 2001年1月、市民マラソン大会の東京開催を目指し、市民NPO「東京夢舞いマラソン実行委員会」を設立した。「東京夢舞いマラソン」は、歩道を走るマラソンで今年は10月12日に開催。通算9回目を数える。昨年始まった東京マラソン開催に道をつける市民主導型運営のひな型となった。

毎日新聞 2008年9月24日 18時34分(最終更新 9月24日 20時52分)